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『全日本スポーツ少女振興会』は『全日本セミロリ愛好協会』を応援しています(笑 装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、喜劇の幕が上がる。


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SS 『鬼哭麺』第四話 「網絡調理」中編

 僕の名は『友永和樹』『HIKARI』によって、“人間の食”を調べる為に造られたロボットだ。
 僕は『皇路料理専門学園』に転入して調査をしていた。そこで、奈都美さん達と出会い、食文化と料理の素晴らしさを知った。
 だが、食は効率を求めれば良いと食文化破壊の結論を出した『HIKARI』を僕は、出会った人達との大切な時間や僕の想いをHIKARIに送る事で説得し、皇路学園での日常を手に入れた。

 「ねぇねぇ和樹君、今日の特別見学、楽しみだよねぇ。」
 「うん、そうだね。」
 「そう言えば、今日は何処に行くんだって?」
 「ったく、薫ってば、そんな事も知らずにドコ行くつもりなんだよ。いい、今日は『上海食品公司』に最新調理機器なんかを見るんだろう。」
 「ちょりっと見に行くですわ。」
 「…千絵梨も行くのかよ。」
 「はい、絵の気分転換に、それに和樹さんも行かれるようでしたから。」
 「あんたは何しに来てるんだよ…。」

 こうして四人と話していると、若佳菜先生がやって来た。

 「ずいぶん、盛り上がってるじゃない。でも、あちらでは静かにね。」
 「「は~い。」」
 「よろしい、ではバスにのって行きましょう。」

 僕達はまだこの後起こる事を知らなかった…。

 一方、皇路学園の一行が向かっている『上海食品公司』では…。

 『青雲飯店 アーカム三号店』の店長、ン・ウィンシンではあったが、料理人ではない彼が店に出るのは一日の売り上げを集計する時か、店員が解決出来ないトラブルが起こった時だけであり、普段は『上海食品公司アーカム支社』最上階の社長室にいた。
 後は、数名の店員と自動調理器、それに多数のアルバイトによって成り立っていたのである。

 ピピッ
 社長室のインターホンが鳴り、秘書の声が聞こえる。

 「社長、『皇路料理専門学園』の生徒がこちらに向かっているそうです。」
 「ああ社会見学とか言うやつだな。ではいつも通り“表”の見学ルートで頼む。」

 指示だけ済ますと早々にインターホンを切る。だがまたもインターフォンが鳴る、しかも通常回線ではない、青雲飯店の店長のみの回線だ。

 「お久しぶりですン・ウィンシン殿、ビン・ワイソン殿からこちらの支援にと、元兄弟馳せ参じました。」
 「なんだと?聞いてはいねえが…まぁ、良いだろう、社内を自由に歩けるようにはしておく。…だが、セキュリティーは万全だ。お前らの出番はねぇぜ。」
 「…十分です。では。」

 インターホンが切れる。そのまま、ン・ウィンシンは社長室の隣の部屋、彼の趣味の為の部屋へと入っていく。

 「くく、いよいよ出番だぜ、ペトルーシュカ…。」

 一方こちらは…何と言うか、緊張感の無い一行ではあるが…

 「うっわ~。凄いなぁ…うちでもここまで大規模な配送システムは無いんじゃないかなぁ。」
 「深佳、なんて事言ってるのよ、まったく。比べる物でもないでしょう?」
 「まぁ、そうなんだけどさー。親父に聞かせたらきっと悔しがるよ。」
 「まったく、あたしには縁が無い話だねぇ…。」
 「薫ちゃんは、体力で勝負じゃない。ねぇ。」
 「まあねぇ…って、あたしをバカにする気か奈都美ぃ~。」
 「イタイイタイ、薫ちゃん本気でつねらないでぇ~。」
 「二人とも仲がよろしいですわねぇ。」

 ともかく、見学ルートに沿って社内を歩いていたのだが、その時。

 キキキキキッ!!ドカーーン!!

 正面玄関にトラックが横転したまま突撃、コンテナから出てきたそれは…見たことの無い姿の獣…『燦月食品』『複合(キメラ)家畜』であった。
 そのまま、上海食品公司の中で暴れる家畜達。その混乱に乗じて、長身痩躯の男もビル内に侵入する。

 「いったい何が起こっている!!」
 「そ、それが、正体不明の獣が暴れて…手が付けられませんっ。」
 「セキュリティーもダウンしています!」
 「ちぃ…、まさか…あの野郎の仕業か!とにかく、部外者はとっとと外に出せ!奥に侵入する奴らは始末しろ!」

 社内の喧騒は激しくなる。一方で、

 「なになに?何が起こってるの、和樹くん。」
 「…わからない、ともかく非常口に行こう。」
 「それじゃあこっちね。みんなはぐれないで。」

 逃げる途中、奈都美が遅れ、転んだ先には…うなぎの化け物だった。

 「か、和樹君!!」
 「しまった!間に合わない!」
 「天魔輻射熱!!」

 間一髪現われたのは、元兄弟。見事なコンビネーションでうなぎを捌き蒲焼にしていた。

 「娘。大事無いか?ここから早々に立ち去られよ。」
 「お、同じ顔!?じゃなくて、あ、あの、ありがとうございました。」
 「奈都美さん、さぁ、こっちだよ。」
 「う、うん、和樹君。それじゃぁ。」

 挨拶もそこそこに立ち去る一同、元兄弟も次の獲物へと向かって行った。

 丁度その頃、最上階の社長室では、

 「ふ、やはり、ここまで来たかコン・タオロー!」
 「さあ、覚悟は出来たか?ン・ウィンシン!!」
 「まさか!自慢じゃないが俺は料理も戦いも得意じゃ無い。お前の相手はコイツだ!」
 「な、なに!?」

 現われたのは…ガイノイドのペトルーシュカ。

 「さぁて、コイツは俺の技術を詰め込んだ最高傑作だ。因みに、料理に負けたり、頭と胴体が離れたりすると、メモリーが吹っ飛ぶ仕掛けがしてある。」
 「…外道が…。」
 「勝てばいいのさ、行け!ロボコック、ペトルーシュカ!」

 …名前のセンスは無いようだ…
 兎も角、手の出せないタオローはどうなってしまうのか?第四話後編に続く!

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水上雷太

Author:水上雷太
『水上雷太』
 「全スポ会会長」
 「御名神亭やとわれ店長」
 「サイト管理人」
 様々な“自称”を使い分ける男。ぶっちゃけ三十路ヲタ(ぷ

 ブログ開設4年目に突入し、何を血迷ったかサイトまで開設する。 どこまで突き進む気だ?

『御剣みこと&ほむら』
 御名神亭の店員。双子の姉妹。
 一見中○生並のコンパクトボディだが18才以上(笑
 一人称が「ボク」と「オレ」だが女の子。
 ほむらはふた○りだが女の子!

『Dr.ノーザンウェスト』
 御名神亭に住み着く、謎の「萌え学」講師。
 某キ○○イ博士に似ているのはただの噂(笑
『ワイルド=エルザ』
 通称「ワルザ」Dr.が某所から設計図を入手して作り上げたモエロイド。
 語尾はお約束の「ロボ。」(笑

 ここは、上記メンバーでお送りするエンターテイメントサイトである。

 リンク&アンリンクはフリーです。ご一報頂けると、リンクを貼り返します(笑





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