『夏の幻。』 2
御名神亭の業務日誌
今回は、不適切な表現がございますので、自己責任でお進み下さい。
僕、“波野陸”がクラスメイトの“早川夏海”を探し、そして声が聞こえた更衣室の中を覗く為、裏の木に登って天窓から見えたもの。それは、僕にとって悪夢だった…。
僕、“波野陸”がクラスメイトの“早川夏海”を探し、そして声が聞こえた更衣室の中を覗く為、裏の木に登って天窓から見えたもの。それは、僕にとって悪夢だった…。
「うぅ…もう…止め、て…許して…。」
更衣室の中は、壁の三方を格子状に組まれた木製の簡素な棚が並び、ビニール張りの背もたれの無い長椅子が中央に一つ。
そして、そこには競泳水着を着たまま、仰向けに寝かされた早川夏海が…男に弄ばれていた…。
「な!」
一瞬、真っ白になった。見てはいけないと頭が警告を出すが、体は動かず目を離せなかった。
そして、混乱しつつも僕はいくつか気付いた事がある。
一つは、早川を汗だくになって弄ぶ男は…水泳部の部長だった。すぐそばには三脚に乗ったデジタルビデオカメラがあり悪夢の一部始終を録画しているらしい。
部長はいやらしい目つきで早川の身体をまさぐり早川の競泳水着を胸まで下ろし、いきり立った自分の股間を水着の上から押し付ける。
そして早川は…泣いていた。
いつもの僕とは思えない行動力で、登っていた木の枝から運の良い事に鍵のかかってない天窓を開け、更衣室の中に入った。
突然の侵入者に驚いた部長を一発殴り、カメラを倒す。
その後の事はあまり覚えていない。きっと頭に血が上りすぎていたのだろう。何かを言った気がするのだけど…。
気付けば、部長はとっくに逃げ出して、更衣室の中には僕とはだけた水着のまま胸を手で隠している早川だけが残された。急に気まずくなった僕は、
「…あ、あぁ…ゴメン!」
それだけ言うと逃げるように更衣室を出ていった。
その夜突然、家に電話が有り…相手は早川だった。
「あ、あの…波野君…明日の午後の部活が終わる時間に学校のプールに来て欲しいの…。」
ドクン!
心臓が止まるかと思ったが、とにかく行くとだけ何とか答えると電話を切った。
…ここまでが、昨日の話だ。だけど、あんな事があった翌日に早川は僕を呼び出した。いまだに混乱している僕だったが、夕焼けに染まる校門を抜けプールへと向かった…。
(『夏の幻。』 3へと続く。)
…あれ?またしても続いた…無計画のまま、もう一回続きます(汗
更衣室の中は、壁の三方を格子状に組まれた木製の簡素な棚が並び、ビニール張りの背もたれの無い長椅子が中央に一つ。
そして、そこには競泳水着を着たまま、仰向けに寝かされた早川夏海が…男に弄ばれていた…。
「な!」
一瞬、真っ白になった。見てはいけないと頭が警告を出すが、体は動かず目を離せなかった。
そして、混乱しつつも僕はいくつか気付いた事がある。
一つは、早川を汗だくになって弄ぶ男は…水泳部の部長だった。すぐそばには三脚に乗ったデジタルビデオカメラがあり悪夢の一部始終を録画しているらしい。
部長はいやらしい目つきで早川の身体をまさぐり早川の競泳水着を胸まで下ろし、いきり立った自分の股間を水着の上から押し付ける。
そして早川は…泣いていた。
いつもの僕とは思えない行動力で、登っていた木の枝から運の良い事に鍵のかかってない天窓を開け、更衣室の中に入った。
突然の侵入者に驚いた部長を一発殴り、カメラを倒す。
その後の事はあまり覚えていない。きっと頭に血が上りすぎていたのだろう。何かを言った気がするのだけど…。
気付けば、部長はとっくに逃げ出して、更衣室の中には僕とはだけた水着のまま胸を手で隠している早川だけが残された。急に気まずくなった僕は、
「…あ、あぁ…ゴメン!」
それだけ言うと逃げるように更衣室を出ていった。
その夜突然、家に電話が有り…相手は早川だった。
「あ、あの…波野君…明日の午後の部活が終わる時間に学校のプールに来て欲しいの…。」
ドクン!
心臓が止まるかと思ったが、とにかく行くとだけ何とか答えると電話を切った。
…ここまでが、昨日の話だ。だけど、あんな事があった翌日に早川は僕を呼び出した。いまだに混乱している僕だったが、夕焼けに染まる校門を抜けプールへと向かった…。
(『夏の幻。』 3へと続く。)
…あれ?またしても続いた…無計画のまま、もう一回続きます(汗