御名神亭の業務日誌
≫2006年03月30日
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『楽園の館』 2
「…ちょ、ちょっと…近くで見ると気味が悪いんだけど…。」
昭栄学園水泳部のメンバーはボートを着けた海岸の奥から延びる石の階段を上った先にある洋館の前まで来ていた。
近くまでくると少々威圧感のある石造りの洋館…。
見様によってはお化け屋敷で通りそうな外観に、梓に肩を貸されている美音子が不満を漏らす。
「まぁまぁ猫森。
見れば比較的手入れはされているみたいだし、無人って事はなさそうだから大丈夫だよ。」
「…その自信、どこからわいてくるんですか~。」
まだ、美音子は不満があったが、聞いてないようで直樹は洋館の大きな扉をノックする。
コンコン……。
コンコン…ギ、ギギイィ…。
ゆっくり扉が開かれると、中からでてきたのは足首も隠れるほどの長いワンピースに白いエプロン姿、いわゆるメイド服に身を包んだ美しい女性。
「何方でしょうか?」
「あ、済みませんが、僕ら水泳部の合宿でこの島まで泳いで来たのですが、途中で彼女がクラゲに刺されてしまいまして。」
「出来れば、薬を分けて頂けないでしょうか。」
説明を聞いていた女性はゆっくりと
「あらあら、それは大変ですねぇ…。
あいにく、ご主人様は不在ですが、ともかくお入り下さい。
じきに雨も降ってくるでしょうから、しばらく休んでいってくださいませ。
…楽園館へようこそ。」
そういうと、メンバーを屋敷に招きいれた。
昭栄学園水泳部のメンバーはボートを着けた海岸の奥から延びる石の階段を上った先にある洋館の前まで来ていた。
近くまでくると少々威圧感のある石造りの洋館…。
見様によってはお化け屋敷で通りそうな外観に、梓に肩を貸されている美音子が不満を漏らす。
「まぁまぁ猫森。
見れば比較的手入れはされているみたいだし、無人って事はなさそうだから大丈夫だよ。」
「…その自信、どこからわいてくるんですか~。」
まだ、美音子は不満があったが、聞いてないようで直樹は洋館の大きな扉をノックする。
コンコン……。
コンコン…ギ、ギギイィ…。
ゆっくり扉が開かれると、中からでてきたのは足首も隠れるほどの長いワンピースに白いエプロン姿、いわゆるメイド服に身を包んだ美しい女性。
「何方でしょうか?」
「あ、済みませんが、僕ら水泳部の合宿でこの島まで泳いで来たのですが、途中で彼女がクラゲに刺されてしまいまして。」
「出来れば、薬を分けて頂けないでしょうか。」
説明を聞いていた女性はゆっくりと
「あらあら、それは大変ですねぇ…。
あいにく、ご主人様は不在ですが、ともかくお入り下さい。
じきに雨も降ってくるでしょうから、しばらく休んでいってくださいませ。
…楽園館へようこそ。」
そういうと、メンバーを屋敷に招きいれた。