『御島学園 水泳大会事件』 露
御名神亭の業務日誌
『私立 御島学園』
伊豆諸島、神津島から西南方向、伊豆半島からほぼ南の方向に浮かぶ島、『御島』。
その島の所有者、御島家の指揮の下に、『明日の未来を担う若者達の育成』を目指し、幼、小、中、高、大、院と一貫した教育体制を要した基本的に全寮制の私立学園を創立。
しかも、孤島で在りながら、学生寮等の学園施設以外に、生徒、教師の家族の住宅、病院、商店街等の一都市としての機能も完備し、人口は1万人を超える、巨大学園島。
しかし、この御島学園の真の目的…それは、古来より人と共に生きながら異端であった、物の怪、いわゆる人外の民や異能力者達と人との共生。
それを目指す異能の一族こそ、御神の一族であり、御島家も御神に名を連ねる者である。
そして、この学園最大の特徴こそ、予算の縮小化や、現行組織では手に負えない異能者の凶悪犯罪の多発により弱体化、無力化しつつある警察力を補う民間武装警護組織。
通称、賞金稼ぎ、もしくはハンターと呼ばれる者達の養成課程。
警護科である。
が、異能者や警護科課程の者達が集まるこの学園の性格上、騒動の種は避けえぬ日常なのであった…。
伊豆諸島、神津島から西南方向、伊豆半島からほぼ南の方向に浮かぶ島、『御島』。
その島の所有者、御島家の指揮の下に、『明日の未来を担う若者達の育成』を目指し、幼、小、中、高、大、院と一貫した教育体制を要した基本的に全寮制の私立学園を創立。
しかも、孤島で在りながら、学生寮等の学園施設以外に、生徒、教師の家族の住宅、病院、商店街等の一都市としての機能も完備し、人口は1万人を超える、巨大学園島。
しかし、この御島学園の真の目的…それは、古来より人と共に生きながら異端であった、物の怪、いわゆる人外の民や異能力者達と人との共生。
それを目指す異能の一族こそ、御神の一族であり、御島家も御神に名を連ねる者である。
そして、この学園最大の特徴こそ、予算の縮小化や、現行組織では手に負えない異能者の凶悪犯罪の多発により弱体化、無力化しつつある警察力を補う民間武装警護組織。
通称、賞金稼ぎ、もしくはハンターと呼ばれる者達の養成課程。
警護科である。
が、異能者や警護科課程の者達が集まるこの学園の性格上、騒動の種は避けえぬ日常なのであった…。
その日は御島学園の水泳大会の日であった。
水泳大会の前、生徒達の着替えは2クラスごとに、それぞれの教室に男子と女子が分かれて着替えをしている。
女子の着替えている教室の後ろ側の隅で後ろを向いて着替える背が低く、ショートカットながら、襟足部分のみ伸ばし、細い三つ編みにしている特長的な髪型の少女、御剣ほむらであった。
「ほ~むら!」
「ひゃぅっ!」
セーラー服を脱ぎ、少女らしいグレーのスポーツブラとショーツ姿になった所で、突然肩を叩かれビックリしたほむらは、顔だけで振り向くと…そこには、メガネを掛け、ソバカスと二つに分けた長い三つ編みの少女がニヤニヤと立っていた。
「何だよ…祭かぁ~。
ビックリさせるんじゃねぇよぉ」
祭…御堂祭(みどう まつり)はその姓の通り、御神の一族に名を連ねる家の生まれである。
「ビックリって、あんたが勝手に驚いただけやろ。
まぁ、それはええねんけど、実はほむらに頼みがあるんや」
「嫌だ!」
即答。
親戚としても付き合いのあるほむらは、この手の顔をした祭の頼みごとにろくな事がない事を知っているのだ。
「つれないなぁ~。
いやぁ、大した事やあらへんねん。
ちょ~っと、後学の為に、あんたのナニを見たいだけやねん」
「って!」
「なんやぁ?
乙女って訳でもあらへんのやし、見せるぐらい大した事あらへんやろ」
「大した事だろ!」
突然とんでもない事を言う祭にほむらは怒鳴る。
いくら、初体験は若気の至りで…、みことと一緒に、同じ御神の一族の御名神雷(みなかみ らい)と済ませているのだが、それと他人に自分の秘所を見せるのでは次元が違う。
その上、ほむらの秘所は普通の少女のモノと同じではないのだ。
しかも、ほむらの大声に、着替えていた他の少女の中で、好奇心が強い数人がほむら達の周りに集まってくる。
祭は、ほむらの怒声も、周りのギャラリーも意に介せず続ける。
「む~、困ったなぁ~。
そないなると、うちも実力行使に出るしかあらへんなぁ~」
「…ほ~、実力ねぇ…やれるもんならやってみやがれ!」
御神の中でも武門を司る、御剣家の娘のほむらだ。
対する祭は、御神の一族とは言っても、御堂家に『家の能力』は無い。強いて言えば、金儲けの嗅覚だが、力づくで負ける気は無い。
そこに慢心があった。
がしっ!
「なっ!?」
「ゴメンネ、ほむらちゃん!」
いつの間にか後ろに回って、ほむらの動きを封じた、ほむらと同じ顔でポニーテールの少女、ほむらと双子の御剣みことであった。
「おっしゃ!
さすがはみこと、えぇ仕事や~」
「み、みこと、何やってんだよ!」
「いや~、これには深い事情があるんだよぉ~」
珍しくしどろもどろの双子の態度に何かあると思ったほむらだが、聞き出すより早く意外な人物が種明かしをする。
「そぅそぅ、虎月堂の新作パフェ食べ放題が待ってるで~」
「って! おい!」
「あはは…。
だって、今月お小遣いピンチだし、新作パフェは食べたいし…
…って、ほむらちゃん、あんまり暴れるとぉ…」
ちなみに、虎月堂は御島商店街で経営している甘味所であり、学園の女生徒の人気スポットである。
ともかく、あまりにしょうもない理由で姉妹を売り渡したみことに呆れつつも、何とか脱出しようともがく。
が、同じ御剣流戦闘術を学び、しかも一番組み手を多くしている仲のみことの捕獲術は抜けられず…暴れれば暴れるほど、しだいに、ほむらのスポーツブラは捲くれ上がり…控えめな膨らみとピンクの突起が露になる。
「にゃぁ~~!」
「ほ~、背ぇもちんまいが胸もペッタンコやなぁ~、これなら小学生でも通じんか?」
「う、うっさい!馬鹿にすんなぁ~~!」
「…う~、それはボクも傷つくなぁ~…」
ほむらは怒りたいが、恥ずかしいので勢いが無い。
みことも双子で同じような体形なので一緒にへこむ。手は離さなかったが…。
祭がニヤニヤ笑いながら顔を近づけ、先端を指で突っつく。
「ひゃっ! んん…って、先っぽを捏ね繰り回すなぁ~…はぁんっ!」
「ほ~ら、乳首立ってきよったで~。
…っと、あんま時間も無いんやったな。 ほんなら本命のご登場や~」
ずるっ!
乳首を捏ね回され、ぴんと立ってしまうほど感じてしまって、既にほむらはまともに抵抗する力が出ないまま、ショーツをずり下ろされて、『おんなのこ』と『おとこのこ』が同居する股間が、取り囲む数人の少女の前に晒される。
『おんなのこ』の部分は良くわからなかったが、あまり見慣れない『おとこのこ』と、普段男子よりも男らしい事で有名なほむらが、羞恥に震える姿のギャップがギャラリーの興奮を呼び、そのざわつきがほむらの羞恥を更に上げていく。
「やあぁぁ~…あたしのぉ…みんなが見てるぅ…。
雷にしか見せたことないのにぃ~」
「なんやぁ、えらい乙女チックモードになってないかぁ。
とにかく…ほぉ~、お○んちんってこうなってるんなやなぁ~。
タマはさすがに無いんやなぁ~。
ん~、こうしたら大きくなるん?」
「ちょ、ちょっと! 祭ちゃん!?」
そう言いながら、みことの制止も聞かずに、祭はほむらの『おとこのこ』を握って擦り始める。
空いた手で更に『おんなのこ』のスリットも撫でていく。
あっという間に、『おとこのこ』は大きくなり(と、いっても祭の片手で収まる程度なのだが)、痙攣してしまう。
「ふぁっ! …ん…ふあっ…んんっ…はあぁぁぁ~んっ!」
ほむらはまだ刺激に強くないので、すぐに達してしまい、放心状態でみことの方に崩れていく。
「なんや?もうイってまったんか?
皮も被ったままなら、セーエキも出んのやなぁ…まぁ、タマが無きゃ出ぇへんのやろうなぁ~」
あくまで興味と分析に没頭する祭に ほむらを支えて膝枕をさせているみことが苦言を言う。
「ちょっとぉ、祭ちゃん。
いくらなんでもやりすぎだよぉ…」
「ん? …あははっ、ちょっとなぁ~…。 ほむらの反応がおもろくて…すまん…」
流石に、ちょっと反省する祭に、みことが苦笑しながら
「…まぁ、わからないでも無いけどねぇ…。
とにかく、水泳大会も始まっちゃうし、ここでほむらちゃんが正気に戻ると、ちょっとボクでも止められなくなるかも…だから、みんな早く行ってね?
後はボクが何とかするから」
「そ、そうやな…んじゃ、後は頼むで」
その場を立ち去ろうとするギャラリーの少女と祭だったが、みことが呼び止める。
「あ、祭ちゃん!」
「なんや?」
「虎月堂のパフェ食べ放題。 ほむらちゃんの分もヨロシクね!」
「あ、あぁ…分かったわ…」
微妙に威圧を含めて言うみことに、断る事もできず…。
後日、祭は虎月堂で青い顔をするハメになるのであった…(合掌)
「…うぅ…ぐすっ…ぐすっ…」
「ごめんごめん。 代わりにパフェ食べ放題はほむらちゃんも確保したから…、許してね。」
「ばかぁ…みことの…ぐすっ…ばかばかぁ~…」
みんなが出て行き、二人だけになった教室で、ぐずるほむらの着替えを手伝ったりしていたが、ほむらは一向に機嫌を直さない。
(う~ん、ほむらちゃんが食べ物で機嫌を直さないなんて…。 どうしようかなぁ…)
コンコン
みことも手におえないと困っていると、教室のドアをノックする音が。
「お~い、みこと~。 ほむら~。 入っていいかぁ~」
「あ、雷くん。
う、うん。良いよぉ。」
ガララッ
教室に入ってきたのは、目まで隠す前髪と、襟足だけ伸ばして一まとめにし、競泳パンツにジャージを羽織った、長身で少しひょろりとした印象の少年。
「もうすぐ水泳大会が始まるのに遅いよ?
祭ちゃんがまだココだろうって言ってたけど…ほむらになんかした?」
「あ…ぅん…実は……」
みことはしどろもどろで説明する。
雷は少し呆れたような、しかしそれほど表情を変えずにほむらのそばに行き頭を撫でながら、やさしい声を掛ける。
「ほむらぁ、元気出して」
「雷ぃ~…、あたし、あたし…」
「ん~、困ったなぁ~。
じゃあ、元気の出るおまじないをしてあげる…ちゅっ」
困ったと言いながら、それほど困った顔もせずに、雷はほむらに顔を寄せると、優しくキスをした。
しかも、そのままディープキスまで…。
「んんっ!
ん…んちゅ…(ちゅぱちゅぱ)…ふぅんっ…」
唇どうしが合わさり、雷のしたがほむらの唇を舐め、内部に入り、歯と歯茎をなぞり…ほむらの舌と絡みあっていく。
「じゅぷ…くちゅくちゅ…じゅぼ…うはぁあんっ…」
ほむらの強張りが消え、雷に抱きついて来たところで、優しく唇を離す。
離した唇と唇の間に二人の唾がたらりと糸を引いて落ちた。
「どう? 元気でた?」
「ぅ、うん…もっと…欲しい…」
「あはは、そうしたいけど、水泳大会が始まっちゃうからね」
「ちぇ~
ま、しょうがねぇか。 あははっ」
いつもの明るい表情で笑うほむらを見てホッとしたみことだが、一人だけキスしたほむらがちょっと羨ましい。
「あ~ん、ほむらちゃんだけずる~い!
ボクも欲しいよぉ~」
「ん~? みことは…今はダメ。
そもそも、ほむらがこうなったのはみことにも責任があるんだからねぇ」
優しくもキッパリ言われてしまったみことだが、雷に言われたのではしょうがない。
「さ、二人とも行くよ。
唯姉さんの開会の挨拶までに行かないと、後で何て言われるか」
「うん、そうだね。」
「おっし、んじゃ誰が一番か競争な!」
今までの泣き顔は何処へやら、ほむらはプールに向かって飛び出していく。
「ちょ、ちょっとほむらちゃん!ずるいぃ~!」
「あのねぇ~、廊下は走るんじゃないよぉ」
追いかけるみことと、相変わらずのんびり歩き出す雷。
未だ、二人は何も感じてはいなかった…。
…暗いポンプ室…前夜の陵辱の後は何も無く…低い唸りが響くだけだった…
(『御島学園 水泳大会事件』 露 了)
Comment
[769] Re: 『御島学園 水泳大会事件』 露
…あれ? 結局ほむらがいぢられただけ!?
つーか、肝心の水泳大会が始まってないんですが…(汗
挙句、新キャラの御堂祭(まつり)は関西弁でメガネっ娘なベタなキャラだわ、御名神雷くん登場するは…(汗
いや、雷くん書いてて思ったんですが、普段ぼーっとしたキャラ(ある意味、主人公体質・笑)なんですが、実は素クール系が入ってないか?(苦笑
更に、次回の新キャラが名前だけ登場と、キャラ数(つーか御神一族…)が変に増殖…いや、ワザとなんだけどな~(マテ
つーわけで、どこに行くやら謎なまま、続きます(汗
あ、ちなみに、実際に伊豆諸島に御島は在りません。 しかも、指定の場所だと伊豆諸島としても外れるはず(笑
あくまで位置的に面白そうなってだけの架空の設定ですのでよろしく(笑
つーか、肝心の水泳大会が始まってないんですが…(汗
挙句、新キャラの御堂祭(まつり)は関西弁でメガネっ娘なベタなキャラだわ、御名神雷くん登場するは…(汗
いや、雷くん書いてて思ったんですが、普段ぼーっとしたキャラ(ある意味、主人公体質・笑)なんですが、実は素クール系が入ってないか?(苦笑
更に、次回の新キャラが名前だけ登場と、キャラ数(つーか御神一族…)が変に増殖…いや、ワザとなんだけどな~(マテ
つーわけで、どこに行くやら謎なまま、続きます(汗
あ、ちなみに、実際に伊豆諸島に御島は在りません。 しかも、指定の場所だと伊豆諸島としても外れるはず(笑
あくまで位置的に面白そうなってだけの架空の設定ですのでよろしく(笑