萌え学番外編 『日本人と萌えのオタク論』
御名神亭の業務日誌
Dr.「ぬぁ~っはっはっはぁ~~!!待たせたであるな諸君!
萌えの求道者、ドクター・ノーザンウェスト・ウォーター・アッパーヤード・サンダーマンの萌え学の世界へようこそなのであ~~~るっ!」
雷「復活早々長いわっ!(怒」
ワ「助手のプリティーでキュアキュアなロボっ娘、ワイルド=エルザロボ。
気軽にワルザと呼びやがれロボ(^^)」
雷「ワルザまで変なテンションだし…(汗
で、北西博士、今回は番外編との事だが…何をやる気だ?」
Dr.「うむ!
我輩、久しぶりの登場故、まだまだ本調子では無いのである。
となれば、リハビリを兼ねて、日本人とオタクの関係性を思うがままに語ろうと思うのであーる!」
ワ「実は、ちょっと前にNHKの『英語でしゃべらナイト』っていう番組で秋葉原が出てたロボ。」
雷「あ~、自分も途中から見たよ。
確かクリスマス頃に釈由美子だったかがメイドコスプレしてたってニュースがあったからね。
って、んじゃ、本当に思い付きかよ…(汗」
Dr.「うるさいのである!
ともかく、その番組の外国人が非常に良い観点をしていたので我輩なりにまとめてみるのである!」
ワ「それじゃあ、始めるロボ。」
現在、萌え市場がとてつもない経済効果を持っているのであるが、なぜに日本人にオタク文化がここまで広がったのであろうか。
いくつかのポイントに分けて考えていきたい。
農耕文化のゆとり。
古来、日本人も狩猟・採取によって生きる糧を得ていた。
さて、一応弥生時代と言われているが、稲作が普及する事によって安定した糧を得る事ができる様になる。
ゆとりは文化を育てる。文化とはつまり、人間が生きるのに必要無い事をする行為ではないだろうか。
豊かな自然、四季。
日本と言う国が恵まれているのは、他国に比べても豊かな自然があり、四季折々の風景がある事ではないだろうか。
もちろん、良い事ばかりでは無い。台風や大雨等の人にとって災いとなる事もある。
だが、その畏怖と恩恵が自然信仰を生むのではないだろうか。
アニマニズム(精霊崇拝)と神道
古来、日本人はあらゆる物に霊が宿ると考えてきた。
もちろん、それ自体は世界各地に見られる原始宗教の形ではある。
(むしろ、唯一神教の方が特異なのだが、厳しい環境に打ち勝つと言う意味で絶対神にすがるのもわからなくはない。)
だが、日本人は例え道端の石ころさえ“カミ”(神と言うより霊に近い存在)が宿ると信じてきた。
そうした思想を統合(時には力による征服)して出来上がったのが神道であり、天皇と言う祭祀王を頂点にする国家体制である。
地の利と独創性。
日本は大陸から海を隔てている。
それは、文化の流入がし辛い代わりに、敵の流入を防ぐ事ができる。
ゆえに独自の文化を築く事が出来たし、文化の流入もそのまま受け入れるのでは無く、日本に合うように変化させて使ってきた。
大和ことばから、日本語へ。
さて、古来日本には文字は無くとも、言葉はあった。
そこに中国から漢字を輸入してきた訳だが、問題はやはり従来の大和ことばに合わない事である。
そこで生み出された物が音読みと訓読み。そして、多くの人にわかりやすいカタカナ、ひらがなである(とはいえ、当時の識字率はかなり低いのではあるが)。
これにより、漢字を日本の物とし、さらに表意文字と表音文字の混在する情感あふれる物へとなったのである。
豊かな表現と豊かな感性。
時代が飛んで江戸時代。
徳川幕府によって、200年余の平和を維持出来た例は他の国には無い。
当時、世界最大の都市は江戸であったとも言われている。もっとも、当時から過密都市だったようだが。
ともかく、平和で人が多ければ娯楽が育つ。
娯楽にはエロが付き物…と言うのは強引ではあるが、春画が広まったのもこの頃だと思われる。
つまり、当時から絵の先にエロスを感じていたと言えるのではないだろうか。
マンガの神様、アニメの悪魔
更に時代が飛ぶ。
漫画はすでに登場していた時代。アニメもディズニーが有った時代。
一人の人物により革命的変化が起こった。手塚治虫の登場である。
ここでは割愛するが、その後多くの作家が漫画にあらゆる表現、テクニック、作風を広げていった。
また、国産のアニメーション作品も手塚治虫が作ったわけだが、アニメを広める為に、破格の安さの制作費で作り、その後アニメは安いと言う弊害を生み出したりもした。
無限の可能性と商売の両立。
80年代、アニメもあらゆる可能性に広がってゆき、
90年代、細分化からゲームや関連商品などの多分野へのメディアミックスを試みるのは安い制作費を補う為にも必要だったのかも知れない。
また、ゲームも世界初のCD-ROM搭載機、PCエンジンCD-ROMROMの登場により、アニメ、映画との融合を果たして行く。
恋愛シミュレーションの台頭と萌えの成長。
パソコンがまだマニアックな頃、すでに『同級生』等の18禁、もしくは美少女ゲームはあった訳だが、PCエンジンにて『ときめきメモリアル』の登場により同ジャンルは爆発的に流行する。
そして、気付くのだ。擬似恋愛による表現できない感情と、各個人に本命となるタイプが分類出来る事に。
後に、『萌え』『属性』等と呼ばれるものだ。
察しの良い者は分かるかもしれない。
日本人の辿った道のりは趣味人と言う意味で、ヲタクと呼ばれる人間のベースを作っているのでは無いか?
命無き物にカミを感じ、愛することが出来るのは、萌えの先駆けではないだろうか?
もちろん、属性はコミュニケーションの取っ掛かりとして共同体を作る事に役立っていると考える。
細分化の果てと、萌えの行方。
だが、現在一抹の不安もある。
属性は細分化しすぎれば、商的に細すぎて破綻し、萌えとて消費しつくさればマンネリ化は感性を鈍らせる。
また、次代のクリエーターもすでに出来上がった物のみを見て成長すれば、型にはまり、革新的な物を作れなくなる可能性はある。
作る側も受け取る側も感性を磨き続ける必要があるかも知れない。
Dr.「以上!」
雷「…分かったような、分からないような…(汗」
ワ「ま、何時もの思い付きの屁理屈ロボ。
気にするなロボ(^^)」
Dr.「ワルザ!いい所である!いらん事を言うで無いのである!」
雷「感性を磨き続けるねぇ…。
そういった意味では、『電波男』の作者、本田透氏の言う、クリエーターである者は妄想を溜め込んだオタクであり続ける必要があるのかも知れないってのもあるのかなぁ。」
ワ「人によってその限りではなロボ。
むしろ、安定した精神状態を確保してこそって人間もいるロボからね。」
Dr.「何故かオタク文化は他国で高い評価をされている事もある。
日本人とは微妙に異なっている気もするのであるが…。
兎も角、我輩はこれからも萌えを追求して行くのみではあるがな。」
雷「…好きにして下さい(汗
ともかく、今回はここまで…予想外に長くなったな…(苦笑」
ワ「それじゃあ、久しぶりにアレで終わるロボ(^^)」
Dr.&ワ&雷「「「次回も、奮えて待て!」」」
萌えの求道者、ドクター・ノーザンウェスト・ウォーター・アッパーヤード・サンダーマンの萌え学の世界へようこそなのであ~~~るっ!」
雷「復活早々長いわっ!(怒」
ワ「助手のプリティーでキュアキュアなロボっ娘、ワイルド=エルザロボ。
気軽にワルザと呼びやがれロボ(^^)」
雷「ワルザまで変なテンションだし…(汗
で、北西博士、今回は番外編との事だが…何をやる気だ?」
Dr.「うむ!
我輩、久しぶりの登場故、まだまだ本調子では無いのである。
となれば、リハビリを兼ねて、日本人とオタクの関係性を思うがままに語ろうと思うのであーる!」
ワ「実は、ちょっと前にNHKの『英語でしゃべらナイト』っていう番組で秋葉原が出てたロボ。」
雷「あ~、自分も途中から見たよ。
確かクリスマス頃に釈由美子だったかがメイドコスプレしてたってニュースがあったからね。
って、んじゃ、本当に思い付きかよ…(汗」
Dr.「うるさいのである!
ともかく、その番組の外国人が非常に良い観点をしていたので我輩なりにまとめてみるのである!」
ワ「それじゃあ、始めるロボ。」
現在、萌え市場がとてつもない経済効果を持っているのであるが、なぜに日本人にオタク文化がここまで広がったのであろうか。
いくつかのポイントに分けて考えていきたい。
農耕文化のゆとり。
古来、日本人も狩猟・採取によって生きる糧を得ていた。
さて、一応弥生時代と言われているが、稲作が普及する事によって安定した糧を得る事ができる様になる。
ゆとりは文化を育てる。文化とはつまり、人間が生きるのに必要無い事をする行為ではないだろうか。
豊かな自然、四季。
日本と言う国が恵まれているのは、他国に比べても豊かな自然があり、四季折々の風景がある事ではないだろうか。
もちろん、良い事ばかりでは無い。台風や大雨等の人にとって災いとなる事もある。
だが、その畏怖と恩恵が自然信仰を生むのではないだろうか。
アニマニズム(精霊崇拝)と神道
古来、日本人はあらゆる物に霊が宿ると考えてきた。
もちろん、それ自体は世界各地に見られる原始宗教の形ではある。
(むしろ、唯一神教の方が特異なのだが、厳しい環境に打ち勝つと言う意味で絶対神にすがるのもわからなくはない。)
だが、日本人は例え道端の石ころさえ“カミ”(神と言うより霊に近い存在)が宿ると信じてきた。
そうした思想を統合(時には力による征服)して出来上がったのが神道であり、天皇と言う祭祀王を頂点にする国家体制である。
地の利と独創性。
日本は大陸から海を隔てている。
それは、文化の流入がし辛い代わりに、敵の流入を防ぐ事ができる。
ゆえに独自の文化を築く事が出来たし、文化の流入もそのまま受け入れるのでは無く、日本に合うように変化させて使ってきた。
大和ことばから、日本語へ。
さて、古来日本には文字は無くとも、言葉はあった。
そこに中国から漢字を輸入してきた訳だが、問題はやはり従来の大和ことばに合わない事である。
そこで生み出された物が音読みと訓読み。そして、多くの人にわかりやすいカタカナ、ひらがなである(とはいえ、当時の識字率はかなり低いのではあるが)。
これにより、漢字を日本の物とし、さらに表意文字と表音文字の混在する情感あふれる物へとなったのである。
豊かな表現と豊かな感性。
時代が飛んで江戸時代。
徳川幕府によって、200年余の平和を維持出来た例は他の国には無い。
当時、世界最大の都市は江戸であったとも言われている。もっとも、当時から過密都市だったようだが。
ともかく、平和で人が多ければ娯楽が育つ。
娯楽にはエロが付き物…と言うのは強引ではあるが、春画が広まったのもこの頃だと思われる。
つまり、当時から絵の先にエロスを感じていたと言えるのではないだろうか。
マンガの神様、アニメの悪魔
更に時代が飛ぶ。
漫画はすでに登場していた時代。アニメもディズニーが有った時代。
一人の人物により革命的変化が起こった。手塚治虫の登場である。
ここでは割愛するが、その後多くの作家が漫画にあらゆる表現、テクニック、作風を広げていった。
また、国産のアニメーション作品も手塚治虫が作ったわけだが、アニメを広める為に、破格の安さの制作費で作り、その後アニメは安いと言う弊害を生み出したりもした。
無限の可能性と商売の両立。
80年代、アニメもあらゆる可能性に広がってゆき、
90年代、細分化からゲームや関連商品などの多分野へのメディアミックスを試みるのは安い制作費を補う為にも必要だったのかも知れない。
また、ゲームも世界初のCD-ROM搭載機、PCエンジンCD-ROMROMの登場により、アニメ、映画との融合を果たして行く。
恋愛シミュレーションの台頭と萌えの成長。
パソコンがまだマニアックな頃、すでに『同級生』等の18禁、もしくは美少女ゲームはあった訳だが、PCエンジンにて『ときめきメモリアル』の登場により同ジャンルは爆発的に流行する。
そして、気付くのだ。擬似恋愛による表現できない感情と、各個人に本命となるタイプが分類出来る事に。
後に、『萌え』『属性』等と呼ばれるものだ。
察しの良い者は分かるかもしれない。
日本人の辿った道のりは趣味人と言う意味で、ヲタクと呼ばれる人間のベースを作っているのでは無いか?
命無き物にカミを感じ、愛することが出来るのは、萌えの先駆けではないだろうか?
もちろん、属性はコミュニケーションの取っ掛かりとして共同体を作る事に役立っていると考える。
細分化の果てと、萌えの行方。
だが、現在一抹の不安もある。
属性は細分化しすぎれば、商的に細すぎて破綻し、萌えとて消費しつくさればマンネリ化は感性を鈍らせる。
また、次代のクリエーターもすでに出来上がった物のみを見て成長すれば、型にはまり、革新的な物を作れなくなる可能性はある。
作る側も受け取る側も感性を磨き続ける必要があるかも知れない。
Dr.「以上!」
雷「…分かったような、分からないような…(汗」
ワ「ま、何時もの思い付きの屁理屈ロボ。
気にするなロボ(^^)」
Dr.「ワルザ!いい所である!いらん事を言うで無いのである!」
雷「感性を磨き続けるねぇ…。
そういった意味では、『電波男』の作者、本田透氏の言う、クリエーターである者は妄想を溜め込んだオタクであり続ける必要があるのかも知れないってのもあるのかなぁ。」
ワ「人によってその限りではなロボ。
むしろ、安定した精神状態を確保してこそって人間もいるロボからね。」
Dr.「何故かオタク文化は他国で高い評価をされている事もある。
日本人とは微妙に異なっている気もするのであるが…。
兎も角、我輩はこれからも萌えを追求して行くのみではあるがな。」
雷「…好きにして下さい(汗
ともかく、今回はここまで…予想外に長くなったな…(苦笑」
ワ「それじゃあ、久しぶりにアレで終わるロボ(^^)」
Dr.&ワ&雷「「「次回も、奮えて待て!」」」
Comment
[444] 私もブログ作りました☆
http://blog.livedoor.jp/ai_kojima2000/写メもあるので恥ずかしいケドがんばって作ったので見に来てください!
[445] まってました!
オタク市場の感性はすでに鈍りきっているような気もします。
どんな斬新なものも、それでもどこか引っ掛かるものを感じる。
まあ、それでも全然OKなんですけどね。
どんな斬新なものも、それでもどこか引っ掛かるものを感じる。
まあ、それでも全然OKなんですけどね。
[446] 確かに…(苦笑
…まぁ、確かに、鈍りきってると思いつつ、嵌ってるヲタも問題かも。
自分もだけど(爆
ともかく、足掻いてみるわけだ(笑
自分もだけど(爆
ともかく、足掻いてみるわけだ(笑