『機神厨房v.s.塵骸魔食』序章 「交差」
御名神亭の業務日誌
注意:非常にネタバレ豊富な内容になっております。未プレイの方は自己責任でお願いしますm(_ _)m
食の街、アーカムシティー。
『食の冒険家』覇道鋼蔵がその目利きと、私財を投じて開発された食文化の街。
その後、覇道財閥の元、料理人優遇制度の噂を聞きつけた数多の料理人が、アーカムドリームを夢見てさらに開発と出店が加速していった。
それは、彼の孫娘、覇道瑠璃が覇道財閥の若き総帥となった今でも続いている。そう、アーカムシティーは
『食の大黄金時代にして、大暗黒時代にして、大混乱時代。』なのである。
食の街、アーカムシティー。
『食の冒険家』覇道鋼蔵がその目利きと、私財を投じて開発された食文化の街。
その後、覇道財閥の元、料理人優遇制度の噂を聞きつけた数多の料理人が、アーカムドリームを夢見てさらに開発と出店が加速していった。
それは、彼の孫娘、覇道瑠璃が覇道財閥の若き総帥となった今でも続いている。そう、アーカムシティーは
『食の大黄金時代にして、大暗黒時代にして、大混乱時代。』なのである。
夜もふけた頃、人通りの無い裏路地を歩く一人の女。
赤いロングの髪、赤いコートを纏い、顔立ちも整った美女。だが、女を見る者も無く…いや、一人だけ居たようだ。
「やぁ、君がこの街に来るとはねぇ…『最も気高き包丁』殿。…いや、『人類と食の守護者』といった方が良いのかな?」
黒髪に黒い服を着たメガネをかけた、妖艶な美女は恭しくとも、旧知の友に声かけるとも取れる声色で言った。
だが、対する“赤い女”は、いかにもうんざりした様子で答える。
「…貴様か…、『這い寄る混沌』。時代遅れの貴様らなぞ、今時流行らぬぞ。」
「随分な言い様だなぁ…後から横取りしておいて…。第一君も時代遅れには違いないだろう?」
“黒い女”は軽い口調で言うが二人の間には張り詰めた空気が流れていた。
それを破ったのは“黒い女”。
「まぁ、いいさ。僕は君にかかわるほど暇でもないし、僕の邪魔さえしなければね。“今の”君に興味はないし。」
“赤い女”は“黒い女”の言葉が癪に障ったらしく、だが、なお尊大な態度のまま、
「ふん、随分な余裕だが、我が名を忘れて貰っては困る。
我が名はイグニス。羅馬人の言葉で焔を意味する。そして…料理は炎の芸術だ。
なんなら、貴様の苦手な炎獣を呼び出しても良いぞ、なぁナイア。」
「くっ!ハッタリを言うな。」
イグニスの言葉は勿論ハッタリではあった。が、ナイアにとって、今下手な痛手は避けるべき時。その表情を読み取ったイグニスは更に言葉を続ける。
「幾ら年長者とは言え、貴様らに関する書物も一通り読んでいる。“ただの人間”ならともかく、“人外の民”や“私”が食で対抗出来ぬと思わぬ事だ。
まぁ、私も貴様も暇では無いようだしな。今宵は失礼しよう。」
イグニスは今度こそクルリと踵を返すと、表通りへと続く方向へと歩いて行く。
ナイアが少々渋い顔をしたのも束の間、また元の軽い口調で、
「まぁ、いい。好きにするが良いさ。しかし、君が僕の計画に手を出すつもりなら…、その時は容赦なく消えてもらうのを忘れないでいてくれよ。」
右手を上げただけで返事をするイグニスを見ながら、ナイアは多少の計画の変更を予感していた。
一方で、イグニスも一先ずの危機の回避(とはいえ、元は自身が作った様なものだが)に安堵しながら
「さて、人外の民だけでも面倒なのに、『旧支配者』や『外なる神々』まで出てくる可能性があるとなると…早く『門』との接触をした方が良いかも知れんな。」
今後の手をあれこれと考えながら暫しの宿へと急ぐのであった。 (序章 了。)
さて、まだ「塵骸魔京」オールクリア前だと言うのに『機神厨房v.s.塵骸魔食』序章をアップしてしまいました(汗
さて、次回はいつ書けるのでしょうか?クリア後?つーか、デモベとのコラボって自殺行為に思えてきたり…あ、明日はどっちだ!?(マテ
赤いロングの髪、赤いコートを纏い、顔立ちも整った美女。だが、女を見る者も無く…いや、一人だけ居たようだ。
「やぁ、君がこの街に来るとはねぇ…『最も気高き包丁』殿。…いや、『人類と食の守護者』といった方が良いのかな?」
黒髪に黒い服を着たメガネをかけた、妖艶な美女は恭しくとも、旧知の友に声かけるとも取れる声色で言った。
だが、対する“赤い女”は、いかにもうんざりした様子で答える。
「…貴様か…、『這い寄る混沌』。時代遅れの貴様らなぞ、今時流行らぬぞ。」
「随分な言い様だなぁ…後から横取りしておいて…。第一君も時代遅れには違いないだろう?」
“黒い女”は軽い口調で言うが二人の間には張り詰めた空気が流れていた。
それを破ったのは“黒い女”。
「まぁ、いいさ。僕は君にかかわるほど暇でもないし、僕の邪魔さえしなければね。“今の”君に興味はないし。」
“赤い女”は“黒い女”の言葉が癪に障ったらしく、だが、なお尊大な態度のまま、
「ふん、随分な余裕だが、我が名を忘れて貰っては困る。
我が名はイグニス。羅馬人の言葉で焔を意味する。そして…料理は炎の芸術だ。
なんなら、貴様の苦手な炎獣を呼び出しても良いぞ、なぁナイア。」
「くっ!ハッタリを言うな。」
イグニスの言葉は勿論ハッタリではあった。が、ナイアにとって、今下手な痛手は避けるべき時。その表情を読み取ったイグニスは更に言葉を続ける。
「幾ら年長者とは言え、貴様らに関する書物も一通り読んでいる。“ただの人間”ならともかく、“人外の民”や“私”が食で対抗出来ぬと思わぬ事だ。
まぁ、私も貴様も暇では無いようだしな。今宵は失礼しよう。」
イグニスは今度こそクルリと踵を返すと、表通りへと続く方向へと歩いて行く。
ナイアが少々渋い顔をしたのも束の間、また元の軽い口調で、
「まぁ、いい。好きにするが良いさ。しかし、君が僕の計画に手を出すつもりなら…、その時は容赦なく消えてもらうのを忘れないでいてくれよ。」
右手を上げただけで返事をするイグニスを見ながら、ナイアは多少の計画の変更を予感していた。
一方で、イグニスも一先ずの危機の回避(とはいえ、元は自身が作った様なものだが)に安堵しながら
「さて、人外の民だけでも面倒なのに、『旧支配者』や『外なる神々』まで出てくる可能性があるとなると…早く『門』との接触をした方が良いかも知れんな。」
今後の手をあれこれと考えながら暫しの宿へと急ぐのであった。 (序章 了。)
さて、まだ「塵骸魔京」オールクリア前だと言うのに『機神厨房v.s.塵骸魔食』序章をアップしてしまいました(汗
さて、次回はいつ書けるのでしょうか?クリア後?つーか、デモベとのコラボって自殺行為に思えてきたり…あ、明日はどっちだ!?(マテ
Comment
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はじめまして。広告のないアダルト向けブログの検索サイトのえろももです。ブログ掲載させていただきました。もしよろしければリンクしていただけるとうれしいです。よろしくお願いします。
[221] そういやぁアダルトサイトだもんなぁ。
さて、どうすべ(爆
リンクは暫し考えるとして、そもそもリンクする意味があるのか小一時間(ry
うちってアダルトサイトなんだろうか…(汗
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